「On」のアジア太平洋地域初のフラッグシップストア
そして4月8日にはOnがキャットストリートに世界で2店舗目となる直営店でアジア太平洋地域初のフラッグシップストアとなるOn Tokyo(東京都渋谷区神宮前5丁目17番27号)をオープンさせた。
Onはスイスのパフォーマンスブランドでランニングシューズを軸に展開中。ブランド立ち上げからわずか12年で、世界60ヶ国以上で販売している。独自のCloudTec®システムは世界特許を取得。特徴的なソールとクールなデザインで日本ではパフォーマンスシューズよりもスニーカーとして履いている人が多い印象だ。
ハイセンスな店内のOn Tokyoは数歩走るだけで個々に合ったランニングスタイルを分析し、おすすめのモデルを提案する「ランスキャン」、誤差1.25㎜の深度カメラで足のサイズを計測する「フットスキャン」を導入。天井と足元に設置された最新技術の専用カメラを〝体感〟できるのもうれしい。
Onは3月31日に「かつてないほどのクッション」を搭載したという新作シューズ『Cloudmonster』を発売。長時間のランニングを飽きることなく楽しむことができるようだ。さらに4月1日には東海大で活躍した阪口竜平が日本人初となる「Onアスリート」として加入。オン・ジャパンは日本実業団陸上競技連合に実業団登録した。阪口は男子3000m障害で東京五輪の出場をあと1秒で逃したが、今後はOnのシューズで世界の舞台を目指すことになる。
それにしてもなぜ原宿にスポーツブランドが集まるのか。On共同創業者のデイビッド・アレマンはこう話している。
「私たちにとってランニングカルチャーやコミュニティーは非常に重要で、ブランドとしてストアはカルチャーを発信できる存在でありたいと思っています。原宿はランニングカルチャーが根付いており、さらにはライフスタイルとファッションが交わる街。またユースカルチャーやコミュニティーも活発なので、日本でのフラッグシップストアにふさわしい場所として原宿を選びました。日本のコミュニティーは結びつきも強く、アジアはビジネスの成長スピードが非常に速いので、近い将来ブランドの大きな柱になると期待しています」
原宿の街は「KWAII」だけでなく、ランニングを中心としたスポーツカルチャーの発信地としても独自進化しているようだ。