ハマる人続々!現代人の身も心もととのえる今どき「サウナ」とは(第1回)
水風呂、サ飯…1時間でもスッキリととのう「サウナ」の楽しみ方(第2回)

近頃「サウナ好き」を公言する芸能人やタレントも増え、盛り上がりをみせる「サウナ」。初心者でも十分に楽しめる、今どきサウナの入り方やマナーを、三越伊勢丹サウナ部のメンバーでもある福島さんと田代さんに聞いてみました。

取材・文=永坂佳子 撮影=山下亮一

田代さんが初心者におすすめのサウナ「ひだまりの泉 萩の湯」(https://haginoyu.jp/)。2017年にリニューアルした都内最大級の銭湯は、サウナも水風呂も大きくゆったりできる

じっくり入っても、数分で出てもOK

 サウナ室で体を温めた後水風呂へ、というのは多くの人が知っていると思うのですが、あちこちで目にする時間の目安はそれぞれ微妙に違っていて何がいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

福島「サウナ室で汗を流した後水風呂で体の熱を冷ます温冷交代浴に、休憩をプラスするのが基本の入り方だと言われています。ただ、本当のことを言えば、自分が気持ちよくなればどんな入り方をしてもいいのかなと思っています。サウナ室には何分入るのが目安とか、気にしすぎる必要はないんじゃないかと。個人的には10分くらい入っていることが多いのですが、その日の体調や気分によって、もう少し長く入っている時もあれば、早めに出てしまう時もあります」

三越伊勢丹サウナ部の福島成博さん。(日本橋三越本店 紳士雑貨担当)サウナのなかでは何も考えない時間を楽しむのだとか。「目はテレビをぼーっと見ているのですが、内容はほとんど頭に入ってませんね。ただただ“無”になる時間を求めてサウナに行っています」

田代「実際、人によって様々ですよね。長くじっくり入るのが好きな人もいれば、数分で出たり入ったりを繰り返す人もいます。だれも他の人のことは気にしていないので、好きなように入るのがいいと思います。ただ、体のことを考えると、サウナ室でしっかり温まった後のクールダウンは必ずしたほうがいいと思います。水風呂が苦手な人はぬるめのシャワーを浴びたり、しばらく外気にあたったりするだけでも大丈夫です」

田代径大さん(イセタンメンズネット元編集長、MD統括マーケティング編集担当)。サウナで心がけているマナーは「混んでいるときは譲り合いの精神を持つこと」。また、サウナ室に入る前は水滴をふきとる、外気浴での席を離れる際はかけ湯をするなど、自分だけではなく周りの方も気持ちよくなれるような気遣いが必要だそう

 ちなみに「ととのう」という感覚を一度味ってみたいという人も多いはず。そのためにはどのように入ればよいのでしょうか。

福島「ととのったーーーっ!」状態になるのが正しい入り方で、ならないと間違っているんじゃないかと思うのは、ちょっともったいない気がします。「気持ちがよかった!スッキリした!来てよかったな」と思えれば十分。とにかく自由に楽めるのがサウナのいいところ。あまりいろいろ考えないで気軽に入ってみてください」