ハマる人続々!現代人の身も心もととのえる今どき「サウナ」とは(第1回)

近年、男女問わず着実にファンを増やし続けているサウナ。サウナを愛し、サウナに足を向けずにはいられない人を「サウナー」と呼ぶが、三越伊勢丹サウナ部のメンバーでもある福島さんと田代さんは、日常のどんなシーンでサウナを楽しんでいるのでしょうか?

取材・文=永坂佳子 撮影=山下亮二

福島さんおすすめ、人気の都心の温泉旅館「由縁別邸 代田」(https://www.uds-hotels.com/yuenbettei/daita/)。女性用のミストサウナは香りアーティストIZUMIKAN氏プロデュースによるオリジナルアロマを使用と、細やかなこだわりが魅力(要予約)

1時間あれば、サウナは十分楽しめる!

 週に数回、定期的にサウナにいうというお二人に、いつどんなサウナに行くのか伺ってみました。

福島「仕事が終わった後に行くことが多いですね。目いっぱい働いてくたくたに疲れている日はもちろん、企画立案などで頭は酷使したけど一日あまり動いていないという日も、サウナに入るとすごくスッキリします。平日ならいったん家に帰って、子どもが寝た後に近くの銭湯にサッと行ってくるとか。着替えも含めて1時間くらいなので家族に負担もあまりかかりません。

 あ、そういえばこの間、帰宅途中の乗換え駅で車両故障が発生して、電車が一時止まってしまったことがあったんですが、『よし!これはチャンスだ!』と、以前から目をつけていた近くのサウナに直行しました(笑)。自宅に電話する時に、口では『いやあ、まいったよ』と言いながら、頭ではサウナのことを考えてちょっとワクワクしたりして」

三越伊勢丹サウナ部の福島成博さん(日本橋三越本店 紳士雑貨担当)。中学から大学まで陸上部で中長距離選手として活躍していたが、部活帰りにはよく銭湯のサウナに行っていた。「よく“同じ釜の飯を食う”と言いますが、サウナでの“裸の付き合い”も同じくらい距離が縮まります」

田代「同じく普段は近所の銭湯ですが、いつでもチャンスは狙ってカバンにサウナセットを入れています(笑)。家族旅行も、行きたい地域が決まったら目的地の近くにどんなサウナがあるかと近くにおいしい食事処はあるかをリサーチします。子どもがまだ小さいこともあって、今のところは喜んでつきあってくれるので、家族旅行の楽しみが倍増しましたね。

 今や日本全国に個性と特徴のあるサウナはたくさんありますし、地域差による特徴も面白いんです。例えば、水風呂。兵庫県の六甲のような飲み水がおいしいとされる地域は、水風呂も抜群。硬度の差などが肌あたりの差になって感じられるのかもしれないですね。ちなみに東京でも、井戸水を使っている水風呂と水道水を使っている水風呂とでは、入ったときの感覚が違うのが分かります」

同じく三越伊勢丹サウナ部の田代径大さん(イセタンメンズネット元編集長、MD統括マーケティング編集担当)。近所のサウナに行くときはサンダルスタイルが定番。「冬でもサンダルです。体がホカホカしているので、あまり寒くはないですね」