完成度の高い坂本、トリプルアクセルを習得した樋口、新鋭の河辺
女子に目を転じれば、日本の柱と言っていい選手となった坂本花織が目をひく。4回転ジャンプやトリプルアクセルは跳ばないかわりにプログラムの密度を濃密にし、個々の要素にも磨きをかけ、しかもミスもほぼしないと言っていい完成度にまで演技を高めてきた。
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2021年12月25日、全日本選手権女子FSでの坂本花織 写真=西村尚己/アフロスポーツ
4回転やトリプルアクセルは跳ばないと言っても、幅と高さのあるジャンプは健在だ。世界中のスケーターの中で、ロシア勢を追う一番手と言っていい充実ぶりとともに、2度目のオリンピックを迎える。
樋口新葉にとっての北京は、平昌大会の有力候補にあげられながら、最後の最後で逃した雪辱を果たして迎える大会だ。トリプルアクセルの習得に力を注ぎ、今シーズンはきれいに成功させる大会があるなど、柱の1つになりつつある。4年前の思いも込めて、北京のリンクに立つ。
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2021年12月25日、全日本選手権女子FSでの樋口新葉 写真=西村尚己/アフロスポーツ
新鋭の河辺愛菜は今シーズン台頭した17歳。NHK杯2位の好成績を手に、臨んだ全日本選手権では3位。チャンスをつかみとった。河辺の武器はトリプルアクセル。失うものはない。
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2021年12月25日、全日本選手権女子FSでの河辺愛菜 写真=アフロ