4年後は代表選考に入れる選手に

 2人が目標とするのは2026年のミラノ・コルティナオリンピック出場。目指すところへ近づくために練習し、気づいたことは話し合う。真摯に過程を進んできた。

 大きな目標があるから、全日本選手権は貴重な経験となった。西山には、代表を争う選手たちの姿が刻まれた。

「選考会となる大会でアイスダンスをはじめ女子、男子、みんな一生懸命争っている姿を見て、4年後は代表選考に入れる選手になりたいと強く思いました。出場できてよかったです」

 高浪にとっても刺激は大きかった。

「代表選考発表を生配信で観ました。男子、女子、アイスダンスの代表選手たちがオリンピックのジャケットを着て会見を受けている姿を見て、自分も出たいと思いました」

 課題はたしかにある。上位の2組との差もある。それを自覚するからこそ、「時間をかければかけるほどよくなっていけるし、来シーズンへむけて地道なトレーニングをやっていきたいです」(高浪)。

 1月、高浪は21歳、西山は二十歳の誕生日を迎える。

「十代が終わって二十代に突入ですね」

 軽やかに西山が言うと、高浪は笑顔を見せる。

 シニアで最年少カップルの高浪歩未と西山真瑚は自らの可能性を信じ、懸命にシーズンを歩んできた。その1つの形を見せた全日本選手権を経て、2人ならではの色とともに、歩んでいく。