会社全体を変え、社会課題の解決にもつながるDX

経営視点で見たDXに必要なものとは?

JBpress/2019.11.28

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本コンテンツは、2019年10月3日にベルサール御成門タワーで開催された「Digital Innovation Forum 2019 <秋> ~デジタル変革によるイノベーションの実現」での講演内容を採録したものです。

<パネリスト>
味の素株式会社 代表取締役副社長執行役員(Chief Digital Officer (CDO)) 福士 博司 氏

三菱自動車工業株式会社 執行役員 最高情報責任者(CIO) グローバルIT本部長 車 真佐夫 氏

<モデレータ>
一般社団法人CDO Club Japan 代表理事&創立者 加茂 純 氏

味の素が取り組む組織資産向上のためのDX 

 デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)実現のヒントを探る恒例のイベント「Digital Innovation Forum 2019 秋」の最終セッションとして行われたパネルディスカッション。モデレータはおなじみCDO Club Japan代表理事&創立者の加茂 純氏。

 登壇者は、いずれも歴史と実績を備えるグローバルカンパニーでCDOとしての役割を担う人物。独自に掲げたASV(Ajinomoto Shared Value)向上という新たな経営指針に向かって、副社長の立場からDXを推進している味の素の福士 博司氏と、CASE(Connected、Autonomous、Shared/Service、Electric)時代に突入したモビリティ業界で、ASEANおよび日本市場おけるイノベーションを足掛かりにしようとしている三菱自動車の車 真佐夫氏だ。

 果たして両氏が進めるDXの進捗状況と課題、そして将来に向けての展望とは?

加茂:CDO Clubは、全世界の企業からDXの達成を担うチーフ・オフィサー=CDOが集い、意見交換や連携の機会を得ていくためのグローバルな組織ですが、これまでにも発信してきましたように、日本は独特の環境にありました。早い話、圧倒的に世界から出遅れている状況下にあったことから、われわれCDO Club JapanはCDOという担い手を国内に増やし、イノベーション創出に寄与できるよう活動を続けてきました。

 2017年時点では1桁台の人数しかいなかった日本のCDOも、今や数十名規模となったわけですが、今日お招きしたお二方はいずれもトップ経営陣としての立場をお持ちです。

「DXは単体の変革部門だけでは達成できない。いかにして会社ぐるみのチャレンジにしていけるか」というのが世界共通の課題。それだけにお二方はこの課題に対して、大いに力を振るっていらっしゃることと思います。そこで、まずは味の素、三菱自動車の2社がどんな変革を実行しているのかをお聞きしたいと思います。