三菱ケミカルの地球と共存する経営

3つの軸を中心とした「KAITEKI経営」で企業価値の最大化を目指す

JBpress/2019.9.4

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小林 喜光氏
株式会社三菱ケミカルホールディングス 取締役会長

本コンテンツは、2019年7月19日に開催されたJBpress主催「Digital Innovation Forum 2019  <夏>~デジタル変革によるイノベーションの実現~」での講演内容を採録したものです。

<特別講演>
三菱ケミカルホールディングス
取締役会長 小林 喜光 氏

革命期にある現在

 2007年から8年間三菱ケミカルホールディングス(MCHC)の社長、その後会長を4年務める傍らに経済同友会の代表幹事を経験しました。この間、日本の国内総生産(GDP)は、ほんの少しずつ増えてはいますが、1989年には世界時価総額で上位10社のうち7社を占めた日本企業が、2019年には1社も入っていません。このまま海外との関係性で比較劣位になっていることに気付かずに、過去の延長線上でいては日本に未来はないと考えています。今日は、私自身の経験に基づき、いま日本が直面する変化と課題についてお話しできたらと思います。

 私が社長に就任してすぐ、傘下の事業会社において、工場の火災事故が起こり、会社は危機的な状況に陥りました。私は、「このままいったら会社は潰れるのではないだろうか、それであれば好きにやらせてもらおう」と考え2017年までに、約6000億円の事業の売却・撤退、1兆4500億円規模のM&Aなど、さまざまな改革を進めてきました。

 その改革の中で、われわれがさまざまな視点から考え抜き、コーポレートブランドとして掲げた企業理念が「KAITEKI経営」です。これは事業をライフサイクルに応じて、「Sustainability(環境・資源)」「Health(健康)」「Comfort(快適)」に関する指標を策定し、PDCAサイクルを回すという独自に構築した仕組みです。