IoTプラットフォーム百花繚乱
最新のAI技術の開発力をもち、そのつよみをビジネスに発揮するPreferred Networks(PFN)アメリカ支社のチーフ・リサーチ・オフィサー比戸将平氏による講演「AI最新動向及びIoTビジネスの課題とオポチュニティ」からの報告、第4弾。最終回のテーマは、IoTについてだ。
IoTというと、少し前はビッグデータの活用がビジネスチャンスだと言われた。これまでは通信機能を持たなかったような「モノ」をインターネットでつなぐことができるようになると、それによって何が起こるのか。それでどうマネタイズするのか? これが、まさに多くの人の知りたいところ、「IoTビジネスの課題とオポチュニティ」だろう。
ネットワークでつながった「モノ」を「エッジデバイス」とし、その部分で得た情報をデータベースに集積する。そのデータを解析する一方で、エッジ側にも再び何らかの制御をおこなう。そうしたIoTのための基盤、プラットフォームが今、次々と開発され、サービスとして提供され始めている。
・GE「Predix」
・Microsoft「Azure IoT Suite」
・IBM「Watson IoT」
など、世界をざっと見渡すと、有名どころで上記を筆頭に、日本でもファナック「FIELD system」ほか、HITACHI「Lumada」など、たくさんのIoTプラットフォームが乱立している。
今はいわばIoTプラットフォーム百花繚乱の時代。基盤がこんなにたくさんあっては、もはやすでに飽和状態ではないのだろうか。ユーザーは、どれを使えばよいのだろうか?