「順位」だけでは決まらない決勝トーナメント

 また、メダルという目標へ向けては、ただ勝ち上がるだけでとどまるわけにはいかない。決勝トーナメントの組み合わせは、予選ラウンドの順位だけでなく、セット率その他の数値によりランキング付けされるからだ。

 グループの1位となった場合は他の2つのグループ1位との間で順位が付けられ、ランキング的には1位にも3位にもなりえる。各プールの2位は4~6位、3位で通過した2チームは7、8位に位置づけられる。

 そのランキングに基づき、決勝トーナメントの組み合わせは1位-8位、2位-7位、3位-6位、4位-5位となり、準決勝は1位-8位の勝者と4位-5位の勝者、2位-7位の勝者と3位-6位の勝者、という具合になる。勝ち上がり方によっては準々決勝以降が厳しい組み合わせになることが想定される。

 むろん、オリンピックで厳しい勝負が待ち受けていることは想定済みであるのはブラン監督、石川の言葉にも表れている。それに備えての強化にも取り組んできた。

 海外経験や国際大会の経験も豊富な選手がそろい、時間をかけて築かれてきたチーム力を持つ今の日本であれば、メダルという目標、さらには金メダルという大きな目標は絵空事ではない。

 目指すところへ向けて1戦1戦、集中して臨んでいくはずだ。その先の栄光を目指してスタートを切る。