* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第5回 金融DXフォーラム
基調講演「共創による金融イノベーション:DX時代を迎える金融業界の展望」

開催日:2023年8月22日(火)
主催:JBpress/Japan Innovation Review

 昨今、インターネットバンキングや電子決済が広く普及してきましたが、日本の金融業界では依然としてDX化が進んでいないと言われます。京都大学公共政策大学院の岩下直行教授は、「インターネット技術の発展スピードに対し、金融領域は数十年単位でしか変わってこなかった」ことをその要因の一つに挙げます。

 バブル期の1980年代後半に各企業で整備されたITシステムが、いまだにレガシーな存在として残っている実情。かたや銀行システムも、堅固な設計であるが故に、柔軟にデジタル化を進めにくい側面があるといいます。

 現代のビジネスにおいて大きなテーマであるDXは、金融業界にとっても変革の潮目であることに疑う余地はありません。DX時代に求められる金融イノベーションと、その変革の鍵となる視点について、岩下氏が語ります。

【TOPICS】

  • 日本の金融業界はなぜ「DX化していない」と言われるのか
  • キャッシュレス決済の普及と根強い現金志向
  • 「IT人材はいるけれどデジタル人材はいない」というジレンマ
  • 日本の企業がレガシーなシステムから脱却できない理由とは
  • デジタル化できている銀行はごく一部である
  • DX化の波で変わり始めた金融業界