* 本コンテンツは以下講演の【全文採録記事】で構成しています *
第3回 取締役イノベーション
基調講演「コーポレートガバナンス改革の在り方 ―シン・ガバナンス論」

開催日:2023年8月25日(金)
主催:JBpress/Japan Innovation Review

 現在、世界ではさまざまな危機が頻発すると同時に、グローバル化やデジタル革命による破壊的イノベーションの波が押し寄せています。この危機と破壊の時代において、強力なリーダーシップと中長期的な企業価値向上のためのガバナンス改革の重要性を説くのは、経営共創基盤 IGPIグループ会長の冨山和彦氏です。

 破壊的イノベーションの時代に、破壊されるのか成長できるのか。冨山氏は、その分かれ目はリーダーシップにあるといい、リーダーの果断な意思決定力の重要性とともに「両利き経営」の要諦を解説。さらに、トップの選解任をはじめとする日本のコーポレートガバナンスの課題に深く切り込み、在るべき姿を模索します。

 これからの企業に求められる改革とは、一体どのようなものなのか。JALやカネボウなど多くの大企業の再建に関わってきた冨山氏が日本企業の問題点を総括し、新しいガバナンス「シン・ガバナンス論」とリーダーの在り方を提示します。

【TOPICS】

  • 失われた30年、日本企業が長期的に成長できなかった理由とは
  • ゲーム内競争ではなくゲーム自体を変える「破壊的イノベーション」の衝撃
  • 破壊されるか、乗り越えるか、企業の明暗を分けるリーダーシップ
  • 「両利き経営」の要諦:パクリ力(新結合力)と撤退力
  • 今稼げない企業に未来はこない。本業の稼ぐ力と未来投資力、ESG投資力の関係性
  • コーポレートガバナンス改革の経緯と真の論点
  • 実は“異常”な日本のコーポレートガバナンス
  • 形式から実質へ。コーポレートガバナンス改革の今後の課題
  • 取締役会の本質的な仕事と、取締役の必要条件および十分条件とは