写真/青木和也 スタイリング/荒木義樹(The VOICE) 文/長谷川 剛(TRS) 編集/名知正登
アクティブな男性を支える英国の老舗
ジェントルマンを想起させるダンディなスタイル。そのイメージに大いに貢献してきたのがイギリスのダンヒルだ。創業者アルフレッド・ダンヒルは、1893年英国にて誕生した。
時に時代は馬車から自動車への過渡期。実父から馬具専門製造卸売会社を引き継いだアルフレッドは、従来の馬具から自動車関連グッズ(モートリティーズ)、コートや皮革用品にシフトさせブランドを発展させた。
特に著名であるのがドライブ用のパイプやライター。喫煙グッズはダンヒルを象徴する革新的なアイテムとして世界に広まった。その後は旅行用アイテムやアクセサリー、筆記具などをラインナップに加えることでブランドの幅を拡大。特に1960年代に小説家トルーマン・カポーティのオーダーによるタキシードスタイルは、ダンヒルにおけるファッションブランドとしての側面を広く認知させるきっかけとなった。
そんな英国の名門が創成期から連綿と作り続けているアイテムのひとつがレザーグッズである。特にバッグや財布等の製品は、馬具からスタートし発展したブランドのオリジンと重なる部分でもあり、伝統の職人技、高級素材を駆使し丁寧に作り込まれた名品揃いとなっている。