欧米では口腔内メンテナンスはリテラシーの一つ

 では、毎日の口腔ケアにどんなアイテムを使えばいいかということですが、ドラッグストアに行けば歯ブラシも歯磨き粉も、実に多様な商品が揃っています。ぜひおすすめしたいのは、歯ブラシも歯磨き粉も1種類だけでなく、2種類以上のアイテムを常備しておく方法です。

 例えば歯磨き粉は商品によって虫歯予防、歯周病予防、知覚過敏用などさまざまな薬効があります。それらを一そろい揃えて、磨く時間や曜日ごと、あるいは気分に応じて使い分けてみましょう。

 ジェルタイプでもペーストタイプでもOK。オーガニックショップのものや、デパートで売られているような海外製のおしゃれなパッケージのものを加えてみてもいいかもしれません。まるでバーの酒瓶のように歯磨き粉を並べて、トゥースペーストバー(Toothpaste Bar)というわけです。

 歯ブラシは普段電動歯ブラシを使っている人は手磨き用の歯ブラシを、手磨きをしている人は電動歯ブラシを併用してみましょう。というのも、多くの人は磨き方にクセがあるため、同じものばかり使っているとどうしても磨けていないところが出てしまいやすいからです。

 ちなみに手磨き用のブラシのおすすめは、ごく普通の形状で、サイズは3×8列=24束の小ぶりのもの。最近の歯ブラシは材質がよくなっているのでなかなか毛先が広ったように見えませんが、あまり長く使っているとコシがなくなって磨き残しが増えてしまいます。1〜3カ月に1回を目安に定期的に歯ブラシを取り換えるのがおすすめです。

 欧米では口腔内メンテナンスはリテラシーの一つだとされています。口腔内を美しく清潔に保つことができるのは、定期的に歯科医に通う金銭的かつ時間的な余裕があり、ケアに対する正しい知識を持っていることの証明だというわけです。

 もちろん日本でもすでに同じような考えを持っている人は増えています。いくら立派なスーツや靴を見に付け、高価な時計をはめていても、口臭がしたり歯や歯茎が汚かったりすると、どことなく安っぽく見えてしまうもの。マスクを取ってコミュニケーションができる日に備えて、ぜひ今晩から正しい口腔ケアを始めてみてください。