高精度を誇る自動巻き自社ムーブメント

 ムーブメントは自社開発の自動巻きCal.MT5652。COSC(スイス公認クロノメーター規格)の認定を取得したもので、日差が4秒から+6秒の認定基準を大きく上回る、-2秒から+4秒という数値を達成している。また、内部に非磁性のシリコンバランススプリングを備えていることで、社会生活で急激に増えた磁気の影響を受けないモデルとなっている。パワーリザーブは約70時間。金曜日の夜に腕時計をはずし、月曜日の朝に身に着けたときに再びゼンマイを巻く必要がないのである。

 この『ブラックベイ GMT S&G』には、異なる3つのストラップが用意されている。ひとつは1950から60年代のモデルを着想源とするステンレススティール&イエローゴールド製リベットブレスレット。階段構造のリンクと、それらを留めるために用いられたリベットのヘッドが生み出す独特なデザインで知られる、歴史的なブレスレットである。もうひとつが、フォールディングクラスプを備えたブラウンレザーストラップだ。ステッチが入った明るい色のブラウンは、ベゼルやダイヤルの色ともマッチしている。

『ブラックベイ GMT S&G』
カジュアルな服装によく似合うファブリックストラップ。自動巻き(Cal.MT5652)、ステンレススティールケース、41㎜径、49万600円

 もっともチューダーらしいのが、ベージュのセンターラインが入ったブラックファブリックストラップである。チューダーは、2010年にいち早くファブリックストラップを取り入れたブランドで、ラインナップに欠かせないものとなっているからだ。今回は150年以上の歴史を持つ、フランスのジュリアン・フォール社の職人が19世紀の織機を使って生み出したもの。品質が良く、快適な着け心地を実現している。

 新しい『ブラックベイ GMT S&G』のノスタルジックな佇まいは、チューダーのダイバーズウォッチ、60年の歴史を感じさせてくれるのである。

 

問い合わせ:日本ロレックス チューダー TEL:03-3216-5671