長時間に極寒という厳しいフライト
この太平洋横断は、日本の三沢淋代海岸からアメリカ・ワシントン州ウェナッチバレーまで、5500マイル(7847km)を41時間10分かけて飛行したもの。それは長時間に極寒という厳しいフライトで、人と装備にはとてつもない耐久性が強いられた。
のちにパイロットのひとり、クライド・バックボーンからロンジンに宛てて、次のような手紙が届けられている。
「飛行の開始直後から、最後の太平洋まで、極寒が続きました。そんな中でもロンジンの時計は、常に正確な時間を表示しました。正しい時刻を把握することがナビゲーションにいかに役立つかはお分かりいただけるでしょう」
正確性と耐久力、そして複数の時刻を表示する機能という、パイロットウォッチに欠かせないものを持つロンジンのパイロットウォッチは、現代に、確実に受け継がれている。
今年ローンチされた『ロンジン スピリット ズールータイム』には、トリプルタイムゾーン表示に、24時間スケールのセラミックインサートで作られた双方向回転ベゼルを装備している。ムーブメントは、GMT針と別の操作を可能にした新しいCal.L844。最大72時間のパワーリザーブを誇る。
読みやすいアラビア数字のインデックスはラッカー仕上げで、ベゼルの三角表示、時分針には蓄光性夜光顔料スーパールミノバが施されており、パイロットウォッチに不可欠な視認性はさらに高められている。
モデルは、ベゼル、ダイヤルが共にブラック、ブルーのモデル、ベゼルがグリーンでダイヤルがアンスラサイト(ダークグレー)の3種。機能はいずれも同じで、簡単にブレスレットやストラップを交換できるインターチェンジャブルシステムが装備されている。
程よいレトロ感と現代の先端技術が投入された、復刻腕時計の先駆者ロンジンらしい一本といえるだろう。
問い合わせ:ロンジン ☎03-6254-7350