アップルは先ごろ発表した四半期決算で、売上高が前年同期比54%増の895億8400万ドル(約9兆8100億円)となり、1~3月期の過去最高を更新したと明らかにした。iPhoneの売上高は同66%増の479億3800万ドル(約5兆2500億円)で、全売上高の5割超を占めた。
好調なiPhoneがけん引し、前四半期に続きすべての製品部門で2桁の増収を達成。世界の全地域で2桁増収となった。
5G対応、世界スマホ販売の35%へ
アップルが好調だった要因は5G対応だとガートナーは分析している。5Gは今年1年を通して同社業績の主要な成長要因になるとしている。
また、21年1~3月期のスマートフォン販売で3~5位だった小米、vivo、OPPOもそれぞれ前年同期比9.9%増、同7.4%増、同8.0%増と伸びた。これら中国3社も5Gの恩恵を受けている。
ガートナーは21年の世界スマートフォン販売台数が前年比11.4%増の15億台になると予測している。20年は新型コロナの影響で同10.5%減少したが、今年は回復が見込めるという。21年における5G対応スマートフォンの販売台数は5億3900万台で、全販売台数の35%を占めるとみている。
一方で、この市場は上位メーカーへの集約が進んでいる。21年1~3月期におけるサムスン、アップル、シャオミ、OPPO、vivoのシェアの合計は69.1%。前年同期の57.4%から拡大した。
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