技術系ベンチャーの大きな悩み。人材採用ってどうするべき?

DMM.make AKIBAで人材採用のプロに聞いてみた

Sayaka Shimizu (IoT Today)/2017.5.2

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次々と技術革新の波が押し寄せる昨今、IT業界の人材不足が叫ばれており、イノベーティブな開発を目指す企業の場合、人材採用の重要度は非常に高いものとなっている。

しかし、採用実績が少ない技術系ベンチャー企業では、どのような採用をすればよいのか最適な手段が分からず、欲しているスキルを有する人材が見つからないということも多いようだ。東京・秋葉原にあるDMM.make AKIBA。ここにはさまざまなIoTハードウェアスタートアップが集い、イノベーティブな製品を世に送り出すため研究開発を進めている。

今回、研究者・技術者向けの技術情報データベース運営すると共に、技術系ベンチャー企業に特化した人材採用支援を行っているアスタミューゼが、DMM.make AKIBA会員を対象に行っている相談会イベント「技術系ベンチャー人材採用」にお邪魔して、技術系ベンチャー企業側が抱える採用課題とその解決策について話を伺った。

妥協も大事? 人材採用で起こるリスク

「基本的に、募集条件に完全に当てはまる理想の人はいないって思って頂きたいです」
そう語るのは、アスタミューゼ株式会社 ベンチャー人材紹介チームリーダー 神宮司 茂氏(以下、神宮司氏)だ。

「これは、企業と求職者のどちらにも言えることなのですが、一番求めている部分を軸として、年齢や年収、スキルなど、細かいレイヤーに分けて最終的に妥協できるところは考えておくべきです」

理想の人材にこだわり過ぎて、研究開発が遅れてしまう可能性はもちろん、今いる社員の負担が大きくなったせいで離職を招き、さらなる人材不足に陥るなど、企業は採用に時間をかければかけるほど、さまざまなリスクが生じてくる。

もちろん初めから妥協をする必要があるわけではない。しかし、“この期間までは妥協しない”“ここから先の期間はこの条件を妥協する”というように、タイミングを見計らった上で妥協することが、結果的に企業成長につながっていくのだ。

「あともうひとつ、しっかりと認識してほしいのは、採用する上で社員の人生を預かるリスクについてです。求めていた人材と違うからといって、簡単に辞めさせることができず、互いに苦しむ場合があります。また、離職後の社員から、どこかの採用サイトに悪質な書き込みをされることもありえますよね。その書き込みの影響によって、新たな人材が見つからなくなってしまい、苦しんでいるという企業様もいらっしゃいますよ」

企業に対する悪評は、SNSなどによってすぐに拡散されてしまうため、下手をすると上場する際の申請が通らなかったり、株価に影響が出たりと企業成長の大きな妨げになることもあるのだという。