アルプスとカラマツ林を眺める露天風呂
大浴場に併設する露天風呂もゆったりした広さが魅力
温泉棟には、ヒバの大浴場と御影石の露天風呂が備わり、どちらも広々としてゆっくりできる。露天風呂は開放感があり、湯船からアルプスとカラマツ林が眺められ、ライトアップする夜は幻想的だ。春は木々の芽吹き、秋はカラマツの黄葉、冬は雪化粧が愛でられ、四季を楽しむ特等席になっている。
半個室の食事処で味わう季節の会席料理では土地の味覚が楽しみ
夕食は半個室の食事処で季節の会席料理を提供する。生ワサビで味わう先付けのローストビーフにはじまり、煮物、宝楽盛り(八寸、お造り、酢の物)、蓋物などが登場する。メインの「雪鍋」は、ふわふわの綿あめを雪に見立てたユニークな「すき焼き」。写真映えして楽しい。大町市は硬度が異なる三つの水源があり、名水や新鮮な水からできた地酒を堪能できる。
囲炉裏での朝のふるまいは「おめざがゆ」
翌日、朝風呂の後は囲炉裏が切られたラウンジへ。竃炊きの「おめざがゆ」のもてなしにほっこりする。隣接のトラベルライブラリーには、コーヒーやハーブティーなどドリンクも。信州の自然・食・文化、登山やスキーにちなんだ本がそろうので旅の計画を立てるのも楽しい。
宿では、切り絵体験(予約不要・通年)や和紙づくり(要予約・期間限定)といった体験ができる。松崎和紙の紙漉き体験を担当する腰原修一さんの工房「信州松崎和紙工業」は、宿から車で15分ほどにある。腰原さんは大町市で唯一の現役紙漉き職人。植物の色を保つ製法を活かし大町市で採取した草木の葉や花などを漉き込んだ松崎和紙を制作している。工房併設の売店には松崎和紙の様々な商品がそろい、旅土産にオススメだ。
