ポジションの呼称も変わった

 ポジションの呼び方も変わってきた。

 ひと昔はセッター、レフト、ライト、センターが使われていたが、現在ではセッターは変わらないが、レフトはアウトサイドヒッター、ライトはオポジットと呼ばれる。1998年からはリベロが加わった。

 ただ、レフトやライト、センターの呼び方に慣れている人も少なくないようだ。今も子どもが学生などアマチュアのチームでは用いられているケースがあるそうで、昔バレーになじんだ人たちの存在に加え、それが消え去っていない要因となっているのだろう。

 あらためて、各ポジションの役割を簡単に紹介したい。

 

●セッター

 スパイカーが打ちやすいようにトスを上げる役割を担う。司令塔とも称されるように、ゲームの流れや状況判断を行いつつトスを上げる能力が求められる。

 

●アウトサイドヒッター

 主にサイドからスパイクを打つことが求められる。レシーブが乱れたときにトスがあげられることが多いため、スパイク能力が重要となる。

 

●ミドルブロッカー

 守備においてはブロックで壁となり、攻撃では主に速攻などを担う。そのため身長の高い選手が配置されることが多い。

 

●オポジット

 セッターの対角に位置する。後衛に下がったときはセッターが前衛であるため、バックアタックで攻撃に参加する力があることが重要となる。以前は「スーパーエース」とも言われていた。

 

●リベロ

 守備を専門とするポジションで、後衛の選手と交代することができる。サーブやネットより上のボールをアタックすることができない、ブロックおよびブロックおよびブロックと思われる行為をしてはいけない等の制約がある。

 

 基本的には、コートに6人が立ち、セットを獲る得点になるまで、スパイク、ブロック、相手のミスなどで得点を重ねていくというシンプルな構造で行われる。

 その中に、細々としたルールが定められているが、おおよその流れをつかめれば楽しめるはずだ。

 男女ともに上位進出が期待される日本代表のプレーに注目したい。