オリジナルのテイストを忠実に受け継ぐ定番モデル
1990年代にクリエイティブ ディレクターを務めたジャンフランコ・フェレの手による「レディ ディオール」。1995年にパリで行われたセザンヌ展に訪れたダイアナ妃に、シラク首相夫人が贈ったバッグこそこの「レディ・ディオール」だ。表面に走る「カナージュ」ステッチは、ムッシュ ディオールが「ニュールック」を発表したコレクション会場にて用意した、椅子の籐編みから着想を得たもの。
年々バリエーションを増やしている「レディ ディオール」だが、ブラック無地のレザーモデルはメゾンの理念であるシックなエレガンスを体現する定番品。厳選のラムスキン(羊革)を用いており、縦横に走るステッチと相まって、柔らかさと同時に存在感を放つ鞄として完成している。基本はハンドバッグであるが、着脱式のショルダーストラップも付属。ショルダー掛けやクロス掛けでもファッショナブルに楽しむことができる。
3WAYで楽しめるモダンに進化した横長バッグ
長方形シェイプが特徴となる「レディ D-ジョイ」。2022年に登場した「レディ ディオール」の派生モデルだ。短めのチェーンストラップと長めのレザーストラップを付属させ、固定のトップハンドルも合わせて、3通りの持ち方が楽しめる小型バッグである。スマートフォンや財布、そしてキー類などの手回り品を収めるのにジャストなコンパクトサイズが特徴。2024年春夏 コレクションから登場したこちらは、ベージュのキャンバスに金糸を織り込み、明るく成熟したエレガンスを感じさせる仕上がり。
機能と伝統を兼ねた手の平サイズのウォレット
ディオールのレザーグッズの伝統的アイコンである「カナージュ」ステッチ。そのレガシーをあしらった「ロータス」ウォレットは、小粋でキュートなミニ財布。パステルカラーをまとったラムスキンを使用し、しなやかにしてモダンでポップなルックス。取り外し可能な「D.I.O.R」の4つのチャームもまた、「レディ ディオール」のファミリーを物語る大切なディテールだ。小型にして紙幣用のコンパートメントやカードポケット、それにコインケースまで搭載。外部にスリップポケットも配されており、現代的な利便性を完備する。