本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第6回 公共DXフォーラム
特別講演3「『卒DX』:磐梯町がデジタル戦略室を廃止するワケ~DXのその先に見えるもの~」
開催日:2023年7月12日(水)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
福島県磐梯町は本年(2023年)度、約4年にわたるDX施策を担った「デジタル変革戦略室」の看板を下ろします。日本初の自治体CDO(最高デジタル責任者)として磐梯町のデジタル化に取り組む菅原直敏氏は「DXは町の使命を実現する手段にすぎない。手段は時限的であるべきで、晴れて組織を解消できるフェーズに来た」と、“卒DX”の手応えを語ります。
菅原氏は、人口減少に伴って行政の糧である人・物・金が先細りする一方、役場が対応する課題は年々複雑化していると指摘。町の課題を踏まえ、将来像を実現するための独自の自治体DXを提起し、理解を広げるための地道な取り組みや「旅する公務員」事業の成果を紹介します。
人口3300人あまりの小さな町で、「住民目線」「職員本位」を掲げたDXは一体どのような変化をもたらしたのでしょうか。デジタル変革戦略室の発展的解消に至るまでの、人づくり、仕組みづくり、組織づくりの奮闘を菅原氏が詳しく解説します。
【TOPICS】
- 「DX」とは何か――磐梯町の定義
- ICT化とDXの違いとは
- 「デジタル化」の3つのフェーズ
- 技術起点でなくユーザー起点で考える
- デジタル技術は第4の手段――多様化する課題に応えるために
- デジタル変革戦略室が3年で発展的解消となる理由
- 磐梯町は「なぜ」DXを進めたか――ミッション実現のための手段としてのDX
- 「どのように」進めたか――日本初の自治体CDOとして大切にしたこと
- 「何を」行ったか――人づくり、仕組みづくり、組織づくり
- DXがもたらした変化――働き方の再デザイン
- 今後の展望――新しい働き方の実現へ