* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第17回 DXフォーラム
特別講演2「日本ガイシが取り組むDX - デジタル技術とデータを活用した価値創造」
開催日:2023年6月29日(木)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
日本ガイシでは現在、全社を挙げて2050年を見据えたDX推進に取り組んでいます。同社代表取締役副社長の丹羽智明氏は、「2050までにカーボンニュートラルとデジタルなど社会に貢献する商品が売上高の8割を占めるまでに比率を上げることを目指す」と宣言しています。
その実現のためになすべきこととして、「ESG経営」「研究開発」などから成る5つの変革を掲げており、それを進める推力としてDXを位置付けています。
また、丹羽氏は「2030年までに新事業、新商品の売上高を1000億円以上にする」とした上で、「研究開発3000億円を投入し、デジタルの力によって短期間での実現を目指す」と言います。その具体的な施策として丹羽氏は、独自のマテリアルズ・インフォマティクス(MI)*や新事業導入時のCPS(サイバーフィジカルシステム)について紹介します。
*機械学習やデータマイニングなどの情報科学の技術を用いて、材料開発の効率化を図る分野や技術のこと。
ビジョンやロードマップの作成、組織変更など、目標の実現に向けた準備の周到さは、既に10数年にわたってデジタル活用に注力してきた同社ならでは。これから本格的にDX導入に取り組む企業にとって、参考になる事例が数多くみられる必見の内容です。
【TOPICS】
- セラミックスを始めとする日本ガイシの事業
- NGKグループビジョンと5つの変革
- 「ありたい姿」を明確にし、グローバルで共有する
- 4つの変革のためのDX推進
- NGK独自のMIの取り組みとサイバーフィジカルシステムとは
- モノだけではなくコトまで展開、NAS電池の活用事例
- NGKのデータ利活用への取り組みと推移
- DX人材育成への考え方と仕組み
- (まとめ)DX推進へ、変革の中心は人