【BASIC ITEM】日本人の足にフィットする本格派のドレスローファー

シューズ¥110,000/クロケット&ジョーンズ(グリフィンインターナショナル)

 ペニーローファーの名作と謳われた「ボストン」を、日本人の小さな踵に合わせて開発した木型、ラスト376を使用する「ボストン2」。ウエストからヒールに掛けての吸いつくようなフィット感が支持を受け、長年定番として強い人気を維持している。

ローファーの顔とも言えるエプロン(ステッチで囲われた甲)部分。「ボストン2」のモカシンは、切替えのない一枚革にてエプロンを作る“つまみモカ”タイプ

 素材は欧州の名門タンナーから供給される逸品レザーのみを採用。そのなかでも繊維が粗いことの多い背中から頭部にかけての部位をあえて不使用にするなど、クオリティコントロールにも配慮を尽くしている。革底の取り付けはもちろん英国伝統のグッドイヤー製法であり、レースアップ型に比べてカジュアルなルックスながら、履き心地は質実剛健なクラシカルテイスト。

クラシカルな美観を放つレザーソール。出し縫い部分には昔ながらのグッドイヤー製法らしく、チャネル(溝)が切られ、その脇には装飾も施されている

 また、仕立て行程を各セクションに分け、熟練職人をそれぞれ専任配置することで、安定した生産を実現させるなど、同社のこだわりが込められている。