* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています(役職等は講演時点のもの) *
第3回 戦略人事フォーラム
特別講演1「個の自律を促す人事戦略~カインズの目指す『自律連携型組織』とは~」

開催日:2023年3月14日(火)
主催:JBpress/Japan Innovation Review

 ベイシアグループの中核企業として順調に成長を続け、北関東を中心に約230店舗のホームセンターを展開するカインズ。金融や人事・経営分野においてキャリアを積み、カインズで“個の自律を促す人事戦略”を推進しているのが、執行役員CHRO(最高人事責任者)であり、人事戦略本部長およびCAINZアカデミア学長を務める(※)西田政之氏です。
※所属・役職は講演当時のものです。

 カインズの組織改革の事例を紹介するにあたり、西田氏はまずリーダーの役割について言及。ハーバードビジネススクールの名誉教授ジョン・コッターの言葉を引用しながら、人間の脳には「生存チャネル」と「繁栄チャネル」があることに触れ、リーダーとして取るべき指針について触れます。そのようなリーダー論に基づき、独自に考案した「100日プラン」に沿ってカインズの改革に着手したという西田氏。その経験を通じ、ある戦略の必要性を感じたことから、新人事戦略「DIY HR」を策定したといいます。西田氏が考案し、その成果も評価され「HRアワード2022」企業人事部門で最優秀賞を受賞したという、「DIY HR」とは一体どのようなものでしょうか。

 講演の締めくくりとして、西田氏はさまざまな取り組みの成果を踏まえ、新たな課題を分析しつつ、今後の理想的なあり方としての「自律連携型組織」について解説します。カインズが目指す自律連携型組織とはどのような組織で、同社はその理想をいかにして実現していくか。本講演では、カインズの人事戦略をめぐる“これまで” と“これから” が、具体例とともに明かされます。

【TOPICS】

  • ホームセンター「カインズ」の成長の軌跡
  • 「生存チャネル」ではなく「繁栄チャネル」を活性化するリーダーの役割
  • 企業改革のための“100日プラン”
  • カインズに漂う手詰まり感の主な要因とは
  • 人事戦略ストーリーの作り方、伝え方
  • 「DIY HR」の5つの柱
  • HRBP(組織開発部)のコンセプトと役割
  • 人事領域の課題解決に向けた具体的な施策
  • DIY HRで創出され始めている効果
  • eNPSと人事施策との相関分析で特定する新たな課題
  • カインズが目指す「自律連携型組織」とは