2年遅れの開催となるユニバ代表が内定

 日本学生連合は4月25日、今夏開催されるワールドユニバーシティゲームズ(成都)の代表内定選手を発表した。男子長距離は5000mに安原太陽(駒大4)と石原翔太郎(東海大4)、10000mは山本唯翔(城西大3)、3000m障害は菖蒲敦司(早大4)。ハーフマラソンは日本学生ハーフマラソンで1~3位に入った篠原倖太朗(駒大3)、吉田礼志(中央学大3)、松永伶(法大4)が順当に選出された。

 また今夏はブダペスト世界選手権が開催される。3000m障害ですでに参加標準記録を突破している三浦龍司(順大4)をはじめ、箱根駅伝2区で区間賞を獲得した吉居大和(中大4)、2月のアジア室内選手権3000mで銀メダルを獲得した佐藤圭汰(駒大2)らが世界の舞台を目指して、トラックシーズンを戦うことになる。

2023年4月8日、金栗記念選抜陸上中長距離大会では男子1500mに出場し、2位だった順大の三浦龍司(右)。写真=西村尚己/アフロスポーツ

 

東京国際大の新留学生が10000mで学生新記録

 日体大長距離競技会兼NITTAIDAI Challenge Games 10000mは唐澤拓海(駒大4)が27分台に突入しただけでなく、他の日本人選手も好走。石塚陽士(早大3)が27分58秒53、小林篤貴(神奈川大4)が28分21秒10、佐藤一世(青学大4)が28分23秒62、山森龍暁(創価大4)が28分27秒21、工藤慎作(早大1)が28分31秒87の自己ベストをマークした。

 大盛況となった競技会だが、最も強烈なインパクトを残したのが東京国際大の新留学生、リチャード・エティーリだ。最終組に登場したルーキーは実業団の外国人ランナーに競り勝ち、27分06秒88でトップ・フィニッシュ。ワンジク・チャールズ・カマウ(武蔵野学大)が2021年に樹立した27分18秒89の学生記録を12秒も塗り替えた。箱根駅伝の2・3・4区で区間記録を打ち立てた先輩のイェゴン・ヴィンセント(Honda)を超える実力がありそうだ。

 なお東京国際大には5000mで13分15秒87のベストを持つエティーリだけでなく、同13分20秒40のアモス・ベットも入学。金栗記念選抜中長距離熊本大会5000mではベットが13分24秒79、エティーリが13分25秒13だった。

 東京国際大は全日本大学駅伝と箱根駅伝は予選会からの出発となるが、超強力留学生の爆走で再び、上位戦線に切り込みたい。