代表作②製作&出演作

 PLAN Bの作品は大きくブラピ本人が製作あるいは製作総指揮としてクレジットされ、俳優としても出演しているものと、出演はなく純粋に製作や製作総指揮に徹しているものがあります。(まったくクレジットのない作品もあります。)

 では、次にブラピが製作(あるいは製作総指揮)し、出演もしている主な作品です。

●『ツリー・オブ・ライフ』(2011)

「ツリー・オブ・ライフ 」(2011)写真=Everett Collection/アフロ

 前半ではアカデミー賞での成功について触れましたが、2011年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した本作は、もう一つの代表作といえる作品です。ブラピ本人が主演も務めた本作は、1950年代を起点とする家族の物語を、芸術派のテレンス・マリック監督が独自の映像で描いた、マリック監督にとっても代表作の一本といえる作品です。

 

●『ワールド・ウォーZ』(2013)

「ワールド・ウォーZ」(2013)写真=Collection Christophel/アフロ

 小規模な疫病のように始まったゾンビが、やがて全世界に拡がり人類とゾンビの全面戦争となっていく、その一部始終を描いたホラーアクションが本作です。

 常に挑戦を続けるPLAN Bが、この作品で挑戦したのは桁外れの規模のジャンルムービーではなかったかと思います。世界的なベストセラー小説の映画化権を獲得しビラピも自ら主演ということで、期待も大きかったのですが・・・。

 

●『白い帽子の女』(2015)

「白い帽子の女」(2015)写真=Everett Collection/アフロ

 ブラピが主演、当時の夫人アンジェリーナ・ジョリー・ピット(公開時の表記)が監督、共演し、二人の名前が製作としてクレジットされている作品です。二人の共演は『Mr. & Mrs.スミス』(2005)以来ということでも話題となりました。倦怠期の夫婦の葛藤を南フランスの避暑地を舞台に描いた大人のドラマです。

 

●『アド・アストラ』(2019)

「アド・アストラ」(2019)写真=Everett Collection/アフロ

 16年前に太陽系の彼方で消息を絶った父親(トミー・リー・ジョーンズ)の謎を解くために宇宙へ旅立つ主人公をブラピが演じるSFドラマです。やがて明らかになる人類の運命に繋がるミッションを描く壮大なスケールの作品。