ファッションシーンのキーマンである酒井壽夫氏にアルマーニやブルガリ、ボルサリーノといった、身に着けるお気に入り4点を紹介してもらった前回。続いて、デイリーに持ち歩いているステーショナリー系や趣味と関わりの深いアイテムなどを教えていただいた。

写真=鈴木克典 文=金井幸男  編集=名知正登

長いキャリアを支えてきた珠玉の実用小物たち

【5】レッツ オブ ロンドンの手帳

「世界で初めてダイアリーの製造販売を行なった、創業200年以上の老舗が手掛ける手帳です。1週間単位の見開きだから近々のスケジュールが一目で確認でき、非常に使い勝手が良い。ダンヒルが発注したロゴ刻印入りの1985年モデルから始まり、毎年購入し続けていますが、ずっと同じフォーマットなので安心して付き合えます。

 パソコンやスマホのスケジュール管理ソフトも便利ですよね。だけど、手で書くって感覚が大切。必要なことが自然と頭に入ってきますし、結局スマートなので私は紙も有用かと。購入先はオンラインストアがほとんどです」

 

【6】コクヨのキャンパスノート

「持ち歩きと所蔵をしやすく、どこでも買える身近な存在なのが強み。打ち合わせの内容やさまざまなプロジェクトなど、大切な記録が詰まっています。2003年1月からメモ代わりに持ち歩いていて、1件のアポイントにつき1ページを使用。大体3カ月で1冊、忙しいと1カ月ほどしかもたない場合も。レポート、請求書のエビデンスとして見返す必要もあり、無理なく確認できる情報量に抑えるようにはしています。日時、打ち合わせの相手、ミーティング参加者は必ず記入しますよ」