安定感ある “ジャケデニ”ルックをアップデート

写真=Splash/アフロ

 英国王室のハリー王子とのホッケーのエキシビションマッチには、カジュアルなジャケット×ジーンズで登場。

「チェックのグレージャケットにブルーシャツ、色落ちしたデニムで全体を淡色でまとめたスタイルはキャラに合っていて◎。靴がベージュスエードなのも調和しています。ここもやはりシューレースがポイントで、紐をオレンジにしてアクセントとして奏功。こういったちょっとしたこだわりに親近感が湧きますね。ベルトだけ少し残念。バックルが大きすぎて主張が強い気がします。靴の色味に合わせてもう少し細身のベージュスエードベルトであればもっと良かったと思います」。


 若々しさと好感度の高いルックスで「イケメン」「イクメン」としても名を馳せるトルドー氏。LGBTQへの積極的な支持を示しダイバシティーの時代と共に歩む姿勢や、バランスのとれたリベラルな政策を次々に実行する政治的手腕で評価が高まっている。洋服のセンスにも定評があり、ファッションアイコンとして絶大な人気を誇っている妻ソフィー・トルドーの指南があるのかも。シューレースのカラーには今後も注目していきたい。

 

四方章敬(しかたあきひろ)
1982年京都府生まれ。スタイリスト武内雅英氏に師事し、2010年に独立。ドレスファッションに精通し、「LEON」「MEN’S EX」「MEN’S CLUB」など、多くのメンズファッション誌からオファーを受ける敏腕スタイリスト。業界きってのスーツ好きとしても知られ、イタリア・ナポリまでビスポークに赴いた経験もある。最近はセレクトショップやブランドと共同でウェアのプロデュースを手掛けるなど、活躍の幅を広げている。