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シチリアの豊かな文化を味わう特別な旅
パネライが取り組んでいるラグジュリーの再定義は、体験付きということのようだ。新作『ラジオミール オットジョルニ アイリーン エクスペリエンス エディション』を購入すると、シチリアの豊かな文化を味わう特別な旅へ招待してくれるのだ。時計と共に日常では経験できないことを味わえる画期的な企画付きなのである。
パネライCEOのジャンマルク・ポントルエ氏は次のように語る。
「パネライ エクスペリエンス プログラムは、私たちのブランドの真髄に触れ、オーナー同士のつながりを可能にする先駆的な取り組みです。新しい地中海エクスペリエンスでオーナーを贅沢で忘れられない出会い、そして有名な島の文化の本質を発見する瞬間にご招待します。私たちは、真のラグジュアリーとは、永続的な記憶を作る比類ない体験を提供し、本物の贅沢を共有するコミュニティを構築することであると信じています。高級時計業界にこのレベルの没入感をもたらしているメゾンはとても少なく、私たちはその一つであることを誇りに思います。この新しいモデルで、パネライと情熱を分かち合う人々との関係はさらに深まるでしょう」
この地中海エクスペリエンスでは、イタリア・シチリア島を旅する。用意されたアクティビティを通じて、自然の豊かな島の魅力に触れることになる。
ヘリコプターに乗って、上空からヨーロッパで最も有名な火山のひとつ、エトナ山の臨場感あふれる絶景を楽しんだ後、爽快なハイキングに挑戦。そして、その斜面にある地元の有名なワイナリーのひとつを訪れ、シチリアワインを堪能するのである。
締めくくりはパネライ所有のヨット『アイリーン』
さらにパネライが所有するクラシックヨット『アイリーン』でシチリア海域をクルージングして締めくくるのだ。ここで少し『アイリーン』について説明したい。『アイリーン』は、1936年に建造されたパネライ所有のヨット。90年近く前のクラシカルなヨットは、もはや使われることもなくなっていたのだが、パネライが修復したことで蘇ったものだ。その修復も建造当時と同じく木材と鉄を組み合わせた方法がとられ、当時の肢体を完全に蘇らせている。乗り心地も柔らかく快適で、まさにラグジュアリーなひと時を過ごせる乗り物である。
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新しい『ラジオミール オットジョルニ アイリーンエクスペリエンス エディション』自体は、わずか30本限定という希少なモデルだ。それは『アイリーン』を改修する際に回収したブロンズが組み込まれているからである。そのオリジナルのアイリーンブロンズを、細心の注意を払って鋳造のプロセスで洗浄し、新しいブロンズとブレンドして、裏蓋のメダリオン、ベゼル、リュウズに使用しているのだ。それをステンレススティールケースにPVD(物理蒸着)処理をし、その後手作業でひとつ一つブラッシングし、ヴィンテージの風合いを与えるブルニート仕上げを施しているという。
また、粒子の粗いベージュの文字盤は、『アイリーン』の帆を想起させる。蓄光数字とマーカーも柔らかい色調でハイライトされており、温かみのあるヴィンテージのタッチを加えている。
搭載のムーブメントはパネライ自社製手巻き「キャリバー P.5000」。パネライ伝統の8日間のロングパワーリザーブを備えた、機能的なものだ。ほとんどのコンポーネントは2枚のプレートの間に挟まれており、バランスコックと中間車だけが見えるようになっている。10㎜の大きなバランスホイールは、4つの外部調整ネジによる可変慣性設計を採用することで、分解せずに正確な調整が可能なのだという。トラバースブリッジによってサポートされるこのセットアップは、クロノメトリック性能を強化し、衝撃時の精度を維持するための安定性をもたらす効果がある。
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ダークブラウンのレザーストラップには『アイリーン』が進水した年である1936のホットスタンプが施されており、ケースバックのブロンズのメダリオンには「EILEAN」という文字も刻まれている。さらには『アイリーン』の船体を飾るドラゴンの紋章が、ケースの左側に再現されているなど、いたるところに「アイリーンエクスペリエンス」が刻まれている。