4. Tricker's
リラックスした洒落感が楽しめるカントリー顔に注目
1829年英国・ノーザンプトンに創業したトリッカーズは、1989年にチャールズ皇太子からロイヤルワラント(皇室ご用達の称号)を授かるなど極めて由緒正しい靴匠。特に郊外を歩くためのカントリーブーツは、堅牢かつ完成された美観を兼ね備え、長年高い評価を得ている。
写真の「ウッドストック」も定番的なプレーントゥながら、作り込みはアウトドアブーツのごとき念入り仕様。甲の部分やかかとにも革を2枚に重ね、外羽根のステッチは3列にて縫い付けるなど、非常にタフな仕上り。「4497s」と呼ばれる木型はドレスシューズのそれとは異なる幅広型。側指でなく甲全体でホールドする形状ゆえ、ゆったり履けるところもポイント。確かにディテールは頑強だが、全体的にはシンプルかつオーソドックスゆえ、幅広い服装に合わせることが可能だ。