文=甲斐みのり 撮影=平石順一
漢方を気軽に取り入れてみたいという人に
年に何度か仕事で名古屋を訪れているのですが、仕事をご一緒する方から、「出張でお疲れでしょうから」といただいたのが、13種類の生薬を配合した入浴剤「仙草湯」。帰ってさっそく湯に入れると、浴室中が独特な芳香に包まれました。生薬全般の味や香りがとても好きな私は、「ふ~」っと全身の力が抜けてなんとも幸せ。血行がよくなり新陳代謝も高まって、身体中ポカポカになりました。
こうして仙草湯をきっかけに知ったのが、名古屋で190年以上の歴史を持つ和薬・漢方の専門薬局「本草閣」。200種以上の漢方薬、500種以上の民間薬・薬草を取り揃え、漢方専門の医師・薬剤師が、ひとりひとりじっくり話を聞いて、漢方薬を処方してくださるそうです。
こちらもまた、仙草湯をプレゼントしてくださった方に教えてもらったのですが、本草閣のいいところは、漢方には興味があるけれど、まずは気軽に生活に取り入れてみたいという人のために、オンラインショップ「養生庵」で、さまざまな薬膳の素材を取り揃えているところ。お茶、調味料、参鶏湯キット、スイーツなどある中、グラノーラとあめをお取り寄せしました。
「本草グラノーラ『森』」は、ざくざくと香ばしく焙じたはとむぎをベースに、くるみ、なつめ、干しぶどう、カカオ二ブ、かぼちゃの種の6種類を配合。どれも、健康や美容をサポートしてくれる素材です。砂糖や油分、香料を添加せず、自然な甘さと素材そのものが持つおいしさを感じられます。豆乳や牛乳、ヨーグルトやフルーツと合わせて、忙しい朝や、日々のおやつに。カカオ二ブが入っているので、温めた豆乳と合わせるのもおすすめです。
それから、喉が弱く、一年中のど飴が手放せない私が今、助けられているのが、「うめ高麗人参あめ」。和歌山の梅で作る濃縮梅肉エキス、収穫までに6年を費やした栄養バランスのいい高麗人参、伊豆大島の深層海塩を合わせています。
冬の間は乾燥や風邪が気になるときに。それ以外の季節も、喉がイガイガするときや、疲れを感じたとき口に入れると、効果的面。梅の酸味と、高麗人参のほのかな苦味に、シャキッと身が引き締まり、リフレッシュできます。
大ういきょう、みかんの皮、ききょう、おおばこ、かりん、金時生姜と、6種類の和漢パウダーを配合した「和漢のど飴」もあるので、今度はこちらも試してみたいと思っています。