10年ぶり70回目の出場を目指す古豪
第100回記念大会で〝復活〟が期待されているのが、全69回の出場を誇る東農大だ。過去3年間の箱根予選会は17位、18位、17位と振るわなかったが、今季は戦力が充実している。
箱根予選会で3年間、学内ワン・ツーを飾っている高槻芳照と並木寧音が最上級生となり、2年生世代も成長。さらに昨年のインターハイ5000mで日本人トップに輝いた前田和摩が入学した。
高槻は1年時に学生連合チームで8区を、並木は2年時に同2区を経験。昨年12月の日体大長距離競技会10000mでは高槻が28分11秒99、並木が28分16秒30をマークしている。並木は3月の日本学生ハーフマラソンで4位(1時間2分48秒)。ハーフマラソン日本人学生最高記録を持つ篠原倖太朗(駒大)に食らいつき、注目を浴びた。
「自分たちの代はチームをいい方向に変えようと、試行錯誤してきました。高槻とはよく2人で練習していますし、一緒に走ると好タイムが出るんです。1年生の前田は寮で同部屋なんですけど、『予選会日本人トップを狙いにいきます』と言っているくらいで、とんでもないのが入ってきた感じです。当然、先輩としては負けられません。自分の目標は他校のエースと互角に戦える強さを身につけること。エースの意地を見せて、なんとしても箱根駅伝に出場したい」(並木)
記念すべき第100回大会。大正時代から出場してきた古豪が令和の時代に10年ぶりの復活を目指す。