文・写真=のかたあきこ

ご主人が10年かけて手作りした「雲上の野天風呂」

らくらくアクセスで標高2000mの山の秘湯へ

冬季は「アサマ2000スキー場」から宿まで雪上車で送迎

 北陸新幹線佐久平駅からバスで1時間強。カラマツ林の山道を上ると、小諸市街を見下ろし、中央アルプスを見晴らす絶景が広がる。「ランプの宿 高峰温泉」は長野と群馬県境、標高2000mの地にある。

山と温泉の素晴らしさを教えてくれるご主人の後藤英男さん

 迎えてくれるのは、4代目主人の後藤英男さんだ。初代が温泉宿をはじめたのは明治35年、その後、大水被害や火災といった苦難を経て、昭和58年に先代が見晴らしのよい現在地へ移転。平成6年にはログハウスの二階建てに全面改築している。  

食事処「雲表」。朝食時には雲海が見られることもある

 食事処や浴場をはじめ、どこでも絶景と対面できる。食事処「雲表」。朝食時には雲海が見られることもある。山の宿ながら、客室は全23室をウォシュレットトイレ完備にするなど快適さが増した。

高原野菜、キノコ、川魚をはじめ、滋味あふれる山の幸の夕食