北海道の海鮮鍋やアイヌ民族の郷土料理であたたまる

客室テラスで暮れ行く時の流れを感じながらリラックス

  設計は建築家の中村拓志氏が率いるNAP建築設計事務所。英国の旅行専門誌でベストデザイン賞を受賞するなど、「界 ポロト 」は建築やデザイン関係者からも注目を集めている。

特別会席のメインは「毛蟹と帆立貝の醍醐鍋」

 夕食は北海道の山海の幸を盛り込んだ、季節の会席料理。器にも地域の演出があり、例えば熊が運ぶ先付けの器にはジャガイモのすり流しとイクラが盛られ、お造りなどが並ぶ「宝楽盛り」はアイヌ民族が使用した丸木船を彷彿とさせる器で登場する。特別会席のメインは「毛蟹と帆立貝の醍醐鍋」。濃厚なブイヤベーススープが魚介の旨みを引き立て極上の味わい。

アイヌ民族の郷土料理をはじめ、地域らしさを盛り込んだ朝食

 朝食の「鮭とジャガイモのすり流し鍋」は、アイヌ民族の郷土料理「チェプ オハウ(鮭の具だくさん汁)」がベース。

体験を通してアイヌ民族が大切にする自然との互恵関係などを学ぶ

 毎日開催される地域紹介のサービス「ご当地楽」は、アイヌ民族に古くから伝わるお守りづくり「イケマと花香の魔除けづくり」だ。イケマはガガイモ科の植物で、魔除けとして身につけられていたもの。自然と共生するアイヌ民族の精神などをスタッフが分かりやすく紹介する。

ウポポイでは白老地方に伝わるアイヌの家屋(チセ)を再現

 隣接する「ウポポイ(民族共生象徴空間)」も立ち寄りたい。ウポポイは“アイヌ文化を五感で感じる”がテーマのフィールドミュージアム。自然豊かな環境の中、博物館や体験スポット、伝統芸能の体験交流ホールなどでアイヌ文化に触れられる。