得意なジャンルは異なっても、メイクのトレンドを作りだしてきたヘアメイクアーティストが紡ぎ出すブランドは、今、とても眩しい。それぞれ一人ひとりが高い意識を持って、こだわりを光らせるブランドをご紹介。今回は韓国のトップアーティスト、ウォン・ジョンヨさんをフィーチャー。

文=橋本優香

「Wonjungyo」イメージモデル、TWICE MOMOさん

初めてメイクをした日のときめきを忘れないで!

 数々の韓国K-POPスターを手掛けるウォン・ジョンヨ氏。⻑年培ってきたプロのメイクノウハウを簡単に再現できるよう開発を重ねて完成したブランド「Wonjungyo」は質感と色味にとことんこだわり、涙袋も簡単につくれる7色のアイシャドウパレットや、簡単にアイドル肌が目指せるトーンアップベース、マスカラ、クッションファンデーションなど、憧れの韓国アイドルに近づける商品が続々登場して、今、ティーンエイジャーだけではなく、30〜40代にも“刺さるコスメ”として大人気だ。

 ウォン・ジョンヨ氏は「メイクをした日のときめきを感じてほしいという願いが込められたブランドです。メイクを毎日の作業ではなく、待ち遠しく楽しいものにしたかった。昨日よりちょっと可愛い自分に出会えますように」と語る。

ウォン・ジョンヨ 2008年よりメイクアップアーティストとして活動を開始。ソヒョン(少女時代)、LE SSERAFIMなど韓国トップアイドルや女優を担当するメイクアップアーティストとして活躍。TWICE 9名中4名のメイクを専属で担当していることでも有名な、涙袋メイクの第一人者としても知られる

 ブランドを立ち上げるにあたって苦労したことを聞いてみた。

「プロも一般のお客様もみんなが使いやすく、可愛いと思える商品に作り上げることはいつでも困難です。毎回、その壁は乗り越えられるのか不安になることもあります。私たちプロのアーティストと、一般のお客様がコスメに求める要素には少し違う部分があるので、仕上がりのキレイさと使いやすさをどのように両立させるかについてはいちばん気に掛けています」