得意なジャンルは異なっても、メイクのトレンドを作りだしてきたヘアメイクアーティストが紡ぎ出すブランドは、今、とても眩しい。それぞれ一人ひとりが高い意識を持って、こだわりを光らせるブランドをご紹介。今回は岡田いずみさんをフィーチャー。

文=橋本優香

岡田いずみ 大手化粧品メーカーのヘアメーキャップアーティストとして、広告ビジュアル、コレクションなどに携わり、2005年よりフリーランスに。2021年2月、「ほぼ日」発の肌と道具とメイクのブランド”Shin;Kuu”のディレクターを務める

たくさんの肌悩みに寄り添う経験が活きたブランド

 名立たるモデルや女優のメイクを手掛ける岡田いずみさん。ブランドの立ち上げる前から思っていたのは、みんな「クチコミや噂を鵜呑みにして、自分の肌と照らし合わせることなく、見当違いのアイテムやスキンケア方法を選んでしまっていて、それが、逆に肌を傷めて思ってしまっている」ということだいう。

 縁があり「ほぼ日」とコスメを立ち上げることになった際に岡田さんが思ったのは、「美容初心者であっても、誰もが間違えず、キレイになれるコアなアイテム」、そして、「誰もが実感できる、頼もしい効果のコスメ」を作りたかったと振り返る。

「ほぼ日」と一緒に目指したのは“世の中に形のないコスメブランド”。化粧品会社ではないからこその大変さと強みをどう活かすか、それが岡田さんを苦しめたといいます。

「アイデアを出したり、価値観を伝えても、理解し合えるまで時間がかかります。見えていないアイテムを語るので仕方はありませんが、きっとサンプルを見れば、ほぼ日の皆さんに理解してもらえるはずだと信じて、長く向き合い続ける時間がありました。生まれてきた製品の確かな手応えを得て、今ではお互いの視点を通して意見を出し合い、ブランドの核を多面的に眺めることで、新たな商品やコンテンツの開発に繋がっていると感じます」(岡田さん)。