強羅から足を延ばして美術館へ

箱根美術館の苔庭 写真=PIXTA

 強羅に泊まってゆっくり温泉で疲れを癒やしたら、もう1か所、梅雨におすすめの箱根美術館の苔庭を訪れてみてください。箱根美術館は、強羅から箱根登山ケーブルカーに乗り、公園上駅で下車してすぐにあります。

 美術館が建つ「神仙郷」は令和3年3月26日に国の名勝の指定を受けた庭園で、創立者の岡田茂吉が、昭和19年から28年までの戦中戦後の混乱期に造営したものです。回遊しながら楽しめる築山、渓流、瀧、園路などを組み合わせた「石楽園」と「苔庭」、「竹庭」などにより構成されています。やわらかい緑の布地のような苔の美しさは、雨に濡れていっそう際立ちます。

 茶室「真和亭」でお抹茶をいただきながら、しばし静かな時間をお過ごしください。

 また、箱根ラリック美術館や岡田美術館で美術に触れ、おいしいお茶やランチをいただくのもおすすめです。

 梅雨だからと旅行を諦めず、首都圏からアクセスの良い箱根で、雨だからこその休日をぜひ楽しんでください。