文=甲斐みのり 撮影=平石順一
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「ふわっ、シャリッ、とろっ」の新しい食感
このところの私の鉄板の手みやげは、ちょっと不思議な名前のお菓子「バターのいとこ」。
日本有数の酪農地として知られる、栃木県の那須町で製造がおこなわれ、地元のショップで販売されていましたが、羽田空港や品川駅など、よく利用する場所でも販売が始まってからは、購入頻度が激増しました。いつもこれから会う人と自分用にほくほくと買い求め、手みやげとして差し出しています。するとその後、必ずのように「おいしかった、リピートします!」と弾んだ声で連絡が。一度食べると忘れることができない、人をトリコにする魅力が詰まっています。
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バターのいとこをシンプルに表せば、“ふわっ”とバターが香るワッフルのようなゴーフレット生地で、グラニュー糖で“シャリッ”とした食感を加えたバタークリームと、“とろっ”と口溶けのいい無脂肪乳で作るミルクジャムをはさんだお菓子。フランスの伝統菓子・ゴーフレットをアレンジして、「ふわっ、シャリッ、とろっ」の3拍子を感じる、これまでにない新たな食感に仕上げています。
良質でおいしい牛乳を作る酪農家さんがたくさんいる那須。そんな地元の牛乳を使ったバターで、地元の人たちも、那須みやげで受け取った人の心も、豊かになるものを生み出したい。バターのいとこが生まれた背景には、そんな深い思いがあるのだと聞きました。
牛乳からバターは4%しか採れず、残りの90%ほどは無脂肪乳となり、脱脂粉乳として低い値段で販売されているそう。無脂肪乳も大切に愛情を込めて生産する牛乳の一部。もっと価値を高められたらと考えた結果、無脂肪乳を主原料にしたこの那須銘菓が誕生しました。
バターのいとこの工房では、障害を持つ方や、働ける時間が限られる、小さな子どもを持つお母さんたちを、積極的に雇用しているそうです。地元も、働く人も、味わう私たちも、みんなが笑顔になる循環にも感心しました。
今では那須みやげという枠を超えて、“日本が誇るお菓子”として歩み始めたバターのいとこ。ショップも連日大盛況。たくさんの人が心弾ませながら買い求めている景色が見られます。
ショップではバターのいとこ単体(1箱ずつ)で購入できますが、お取り寄せはセットでどうぞ。ラスクやグラノーラも取り揃い、食卓が賑やかに。パッケージデザインも秀逸で、ここぞという贈りものにも。
もぐもぐと頬張りながら、那須への旅にも出かけたくなります。
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<セット内容>
・バターのいとこ ミルク味 (3枚入)
バターの香りのゴーフレット生地の中には、無脂肪乳を使ったミルクジャムが。「ふわっ、シャリッ、とろっ」の食感を楽しめます。
・バターのいとこ あんバター味(3枚入)
スキムミルクと合わせたつぶ餡ペーストがゴーフレットの中に。
・いとこのラスク(バターシュガー味)
バターのいとこのゴーフレット生地を成形する際に余る端っこを、さっくりと焼き上げて、こんがりラスクに。ほんのりシナモンの香りもきいています。
・いとこのラスク(チョコ味)
果実みを感じるグアテマラ産シングルオリジンカカオを使ったチョコレート風味のラスク。
・いとこのグラノーラ
こんがり焼き上げたグラノーラと、有機オートミール、ドライフルーツをミックス。ヨーグルトやアイスクリームと合わせたり、もちろんそのまま味わっても。