多彩なビジュアル分析とAIによる高度な分析を実現するアナリティクスプラットフォーム
このつながりを実現するのが、セールスフォース・ドットコムのアプリケーションプラットフォーム「Salesforce Customer 360」です。
ファクトリーモニタリングの可視化を例に「Salesforce Customer 360」のメリットをご説明します。
ファクトリーモニタリングのベースとなるのは、工場内に散在しているデータを一元的に可視化できるアナリティクスプラットフォーム「Tableau」です。「Tableau」には、データベースやウェブ上のサービス、エクセルなど、多種多様なデータを取り込むことができます。
最大の特長は、分析の多彩さです。例えば、売り上げのデータを分析する場合、地域別、製品別、時系列など見たい観点で直感的に可視化できます。色分けや地図上への表示など視覚に訴える表示のバリエーションも豊富。多くの操作がドラッグ&ドロップででき、感覚的に扱えるのも魅力です。
ラインの稼働状況、消費電力、ドレーン不純物含有量、製品別累計生産実績、需給バランスなどはアプリケーションを構築して分析できます。ドレーン不純物含有量など、さまざまなパラメーターの影響を受けるデータを分析するにはAIの活用が有効です。AI分析時に手動で行うのは最大化・最小化などの目的選択だけ。あとはAIが、複数項目を比較しながら突発的に発生する値まで詳細な分析を自動で実施してくれます。
アナリティクスプラットフォームの根幹を成すのは、視覚的に判断できるビジュアル分析やAIなどを活用した高度な分析です。ただし、分析結果は見て理解するだけでは効率的に活かすことはできません。
インサイトの結果をアプリケーションやポータルに埋め込んだり、ワークフローやアラートを発行するなど、全社員が組織的にデータを活用できる体制を構築する必要があります。また、まだデータとして統合されていない将来のデータ資産を柔軟に統合していけるかどうかも課題となります。当社のアナリティクスプラットフォームにおいてはいずれも柔軟な対応が可能です。
ここで重要なのは、システムを導入するだけで良い結果が得られるわけではないということです。分析を結果に結び付けるには、分析を組織の文化として定着させていく必要があります。
当社では分析を定着させる一助として、データ文化醸成の手法をまとめた「Tableau Blueprint」というガイドを提供しています。これは過去の顧客への展開から学んだベストプラクティス集となっており、人材育成時の注意点や文化を支えるコミュニティの形成方法が学べます。