DXを取り入れている顧客事例
最後に、実際にDXに取り組まれているお客様の事例をご紹介させていただきます。皆さんがこれからDXに取り組むにあたり、少しでもヒントになれば幸いです。
まず、生命保険会社や金融機関。窓口のオンライン化に加え、営業担当の方がiPadを持ち、Zoomを使って打ち合わせをする、ということが日常的になりつつあります。業界を問わず、この「営業活動のオンライン化」は加速化しております。
eコマースの例を挙げると、オンライン購入はもう日常的になっています。この他、ライブ感覚をオンラインに適用させる例ということで、小田急百貨店でもライブコマースを実現しています。
これはいわゆるテレビショッピングのようなものを、Zoomを使ってライブ配信されている風景です。1対1であっても、1対Nであっても、ライブで行うことによって、実際に店舗で接客を受けているような感覚になれることがメリットです。これからますます、新しい販売方法として広がっていくのではないかと考えております。
また、これまで住宅や車といった高価なものは、「オンラインに不向き」だと言われてきました。しかし現在は、住宅の展示会もオンラインで行われておりますし、車のディーラーも実際の現物を見ずにオンラインで交渉をしたりしています。
もちろん試乗などは現場に行く必要がありますが、ある程度の情報収集はオンラインでできるようになっています。こちらはトヨタグループのディーラーの例で、オンラインで商談を行っている風景です。
自治体での取り組みですと、農業や教育分野の取り組みも進んでいます。ドローンを使った農地での施策利用に使われている例もあります。
また、我々が取り組んでいる大きな取り組みのひとつとして、「通訳」があります。通訳自体は実際にお呼び立てする必要はあるのですが、副音声で、他の言語を常に聞くことができる機能が実装されています。国際会議の場などでは、既にZoomの通訳機能が使われています。
こういったものは今後もっと進化して、言語の壁というものがどんどん低くなって、コミュニケーションがより加速化されると我々は考えています。
通訳と同様に、字幕の機能も進んでいます。英語に関しては既に字幕機能が標準実装されておりますが、日本語に関しても専用ツールと連携すれば、既にご利用いただけるようになっています。
文字化した情報をデータレイクに保存して、そこで文脈を調整する技術や、さらに先の応用に使われていくと想定しています。ここは新たにいろいろなビジネスが生まれる領域になるかと思います。