コロナ渦でユーザー数が飛躍的に増加
2019年の12月頃、つまり新型コロナウイルスが世に広まる前ですが、Zoom自体はそれなりに認知もされていて、法人向けのサービスとして利用されているお客様も既に多くいらっしゃいました。
一日あたりの参加者数でいうと、全世界で1000万人程。我々もようやく、他のWeb会議のプラットフォーマーさんと同じように、日常的に使われるサービスになってきた、と実感していた頃でした。
そこから2カ月足らずで、大きく情勢は変わりました。3月に入ると、海外でも「ロックダウン」という言葉が出始め、WHOからパンデミックが宣言されるという事態に。国内でも感染症の広がりが大きくなり、初期の緊急事態宣言が発令されたのもこの時期です。
この時期に、Zoomの利用者数が飛躍的に伸びました。数カ月前まで1000万人であった1日あたりの会議参加者数は3億人にまで伸び、非常に多くの方に利用されるサービスになりました。
これに伴って、先ほど挙げたデータセンターなど、インフラ設備の増強やネットワークを広げる作業を急ピッチで進めました。安定的にサービスを維持提供する、ということに努める中、「Zoomはパンデミックが世界中に広がった状態の中でも使い続けることができたサービス」として、その後のお客様からの評価にもつながりました。