線虫の「老化」にみる驚くべき種の生存戦略、生殖機能がなくなったら集団のために自ら身を引く? 線虫の一種C. elegans(写真:Heiti Paves/Shutterstock.com) (画像1/4) 野間 健太郎(のま・けんたろう) 名古屋大学大学院理学研究科生命理学講座 准教授 2010年京都大学理学研究科博士後期課程修了、博士(理学)。2010年よりカリフォルニア大学サンディエゴ校生物学科、2012年から同ハワード・ヒューズ医学研究所生物学科でポスドク。2017年名古屋大学 大学院理学研究科 附属ニューロサイエンス研究センター 産学協同部門 栄養神経科学講座 特任助教、2021年より現職。 (画像2/4) 23℃でエサとともに飼育した線虫は、餌がなくても23℃に向かって動いていく。これは連合学習の一種で、温度走性行動(おんどそうせいこうどう)と呼ばれる。(図表:野間先生提供) (画像3/4) 黒い矢印は、ニューロン間の情報伝達を示す。温度走性行動に重要なAFD感覚ニューロンとAIY介在ニューロンの機能は加齢後も保たれている。しかし加齢に伴って過剰に活性化したAWCやAIAニューロンによって妨害されるため、温度走性能力が低下する。(図表:野間先生提供) (画像4/4) 線虫の「老化」にみる驚くべき種の生存戦略、生殖機能がなくなったら集団のために自ら身を引く? この写真の記事を読む