本コンテンツは、2025年1月に配信したJapan Innovation Review主催の「第8回金融イノベーションフォーラム」における「基調講演Ⅰ:フィンテックは日本の金融を変えたか/岩下直行氏」のアーカイブ配信動画(30分44秒)です(役職等を含め、内容は講演当時のものです)。
2015年頃からフィンテックという言葉がメディアを賑わすようになった。一時は「フィンテックが銀行を破壊する」とまで言われたほどだ。約10年が経過した現在、日本の金融はどう変わったのか。大きな変化がないように見える日本の銀行業界の情報システムの歴史と、そうした中でも注目すべき新たな動きについて、京都大学教授の岩下氏が分析します。
講師よりメッセージ
フィンテックという言葉が新聞や雑誌で取り上げられ、社会的ブームとなってから、十年が経過しました。この十年の間に、キャッシュレス化などの進展はあったものの、レガシーシステムを基盤とする日本の金融はあまり変化していないように見えます。しかし、新しい情報技術の普及による地殻変動は、これからの金融業界を変えていくことでしょう。本講演では、金融と情報技術を巡る現状を踏まえて、金融の将来を展望します。
【TOPICS】
- 日本の銀行業界における情報システム開発史
- 銀行システムがレガシーのままなのは何故か
- 日米の金融ITの基本構造の違い
- デジタル化の遅れは日本企業全体の“弱み”
- ネット銀行によるBaaSの事例