ボクスターはフロントに空気ポンプがある
以前にSさんに習った空気の入れ方を思い出して、やってみました。フロントのフードを開け、トランク後方の大きな黒いプラスチックカバーを外します。
このカバーは、オイルクーラーやバッテリー、電子制御ダンパー頂部などを覆っています。オイルクーラー横の四角く黒いカバーをさらに外すと、中に電動式の空気ポンプが収まっています。
それを取り出し、固く折り畳まれているホースとコードを伸ばして、ホースはタイヤのエアキャップへ、コードは車内助手席側のシガーソケットへ差し込みます。
ポンプのスイッチをONにすると、ブ~ッという音とともに空気がタイヤに送り込まれます。作業の準備をしていた10数分の間に、左リアタイヤから空気がまた少し漏れ出てしまったようで、明らかにボディの傾きが増しています。メーターパネルを覗き込むと、左リアタイヤの空気圧は1.2にまで落ちてしまっています。
ドキドキしてきました。果たして、タイヤ館まで走れるだけの空気圧を入れられるのか?
それとも、入れたそばからス~ス~と抜けてしまうのか?
ブ~ッというポンプの音が鳴り続く中、それが30秒だったのか、1分だったのか、あるいは2分だったのか?
ようやく、空気圧表示の数字が増していきました。1.2が1.3になり、1.5へ。よし、その調子だ!
タイヤハウスの中に耳を寄せても、他からは漏れていないようです。
1.6、1.7、1.8。
その調子、その調子!
タイヤのサイドウォールも伸びて、正常時と変わらないシェイプに見えます。ボディの傾きも治ってきました。
1.9、2.0、そして、標準値の2.2でポンプ電源OFF。幸いに、漏れる音は聞こえない。ホースとコードを外して、しばらく様子見。10分後に、ソッと走り出してみました。最初に警告音が鳴ったところを通り過ごしても問題ナシ。赤信号で停まり、大通りに出てスピードを上げても空気圧の数字は2.2のままです。助かった、のか?
<なんとか、タイヤ館までの2、3kmを走り切ってくれ~>
窓を開けて走っても、何か異音のようなものは聞こえてきません。空気圧インジケーターを睨みながら、タイヤ館への道を急ぎました。