【BASIC ITEM】豊かなるスタンダードを体現した紺ジャケット
2007年頃から本格化した、「アヴィエイター」と呼ばれるスポーティなカーゴタイプのパンツとトラッドなジャケットを合わせたスタイル等の提案により、独自のテーラードスタイルに注目が集まりだしたブルネロ クチネリ。無地のネイビージャケットはその時期から続く定番であり、現在に至るまでアップデートを繰り返し支持を増やしているアイテムだ。
写真のモデルは2016年から継続しているシングルブレステッドの段返り3ボタンジャケット。素材はバージンウールにシルクをブレンドした薄素材を使用しており、普遍的でありつつ見るからに上質かつエレガントな柔らかさに大きなポイントがある。
副資材に極薄の肩パッドと超軽量の毛芯が採用されているのは、もちろんその表素材の繊細な特性を活かすため。品格をキープしつつギリギリ堅苦しく見えぬよう、絶妙なバランスに留意し縫い上げる職人技も見逃せない。だからこそタイドアップにて着用すればキチンと紳士的であり、ニットを着込んでノータイで軽く着流すような装い方でもチグハグにならず、軽妙にキマるネイビージャケットとなっているのだ。