文=のかたあきこ 写真=木下清隆、のかたあきこ
全室に源泉風呂を備えた癒しの宿
「由布岳が見える町づくりをしよう」という合言葉のもと、1970年代から旅館主人を先頭にして行われた大分県由布院温泉のまちづくり。川の流れと田園風景に彩られる自然豊かな環境の中、こだわりの宿泊施設や個性的なショップが点在し、交流拠点が続々誕生するなど、訪れる度に楽しみが増す温泉地だ。
由布院温泉を代表する旅館が「由布院 玉の湯」である。雑木林に包まれる約3000坪の敷地に、離れスタイルの客室16室と、パブリックの談話室、食事処、バー、ショップがある。それぞれが渡り廊下で結ばれ、季節の風を感じながらの散歩が心地よい。
客室はすべてタイプが異なる。苔蒸した庭を眺める和洋室タイプ、和洋室にリビングが付いた120㎡のタイプ、二間続きの和室タイプをはじめ、訪れる目的で選ぶ楽しさがある。全16室に源泉を引いた内風呂があり、好きな時に好きなだけ温泉三昧ができる。