女性のほうが男性よりニオイに敏感

 ニオイの感じ方には個人差がありますが、不快なニオイも常にかいでいると、あまり気にならなくなります。そのため、毎日接している自分のニオイにはどうしても気づきにくくなります。

一 般に男性のほうが自分のニオイに鈍感で、男性同士だと互いの体臭がさほど気にならないようです。

 けれど、同じ体臭でも女性がかぐと、「うわっ!」と不快感を覚えることが少なくありません。特に「ミドル脂臭」は、女性が敏感に反応して毛嫌いするニオイ。くれぐれも働き盛りの男性は自分のニオイケアを怠らないようにしましょう。もし自分のニオイに周囲の女性たちが閉口していることに気づかないままでいると、仕事や人間関係にも悪影響を及ぼす可能性がありますから。

 

自分のニオイをセルフチェックする方法

 30代半ば~50代半ばに多いミドル脂臭をセルフチェックするには、ニオイの元となる後頭部や耳の後ろを指でこすり、指のニオイをかいで確認してみましょう。髪の表面にはトリートメントや整髪剤のニオイがついているので、後頭部をこする時は必ず頭皮をこすってニオイチェックをしてください。入浴した直後はニオイがしなくても、夕方以降になるとニオイを感じるはずです。寝汗をかく方は、朝起きた時もチェックしてみてください。

 50代半ば以降に多くなる加齢臭の場合は、胸や背中などの体幹部がニオイの元になるので、胸や背中を指でこすってニオイをチェックしましょう。

 また、ミドル脂臭と加齢臭の中間期の50代前後の方は、後頭部や耳の後ろに加え、胸や背中のニオイも確認してみてください。自分のニオイをセルフチェックする習慣がつくと、自分のニオイに敏感になるので、おのずとニオイケアをするようになります。

 ご家族やパートナーのいる方は、自分のニオイが気になるかどうか、率直な声を聞いてみるという手もあります。人に面と向かってニオイが気になると言われるとちょっとショックかもしれませんが、ニオイエチケットに気遣うきっかけになるのではないでしょうか。

 

ミドル脂臭のピークは朝と夕方の2度来る!

 ミドル脂臭の原因となるジアセチルの発生は、朝6時頃と夕方16時頃に2度ピークを迎えることがマンダムの研究調査(※1)でわかっています。ということは、前夜に入浴してニオイをすっきり落としたつもりでいても、目覚めて仕事に向かう頃には早くもミドル脂臭を発していることになります。特に寝汗をかきやすい方は、朝もシャワーを浴びることをおすすめします。

 また、夕方に増えるジアセルを抑制するには、午後の早いうちから汗拭きシートで耳の後ろをこまめに拭いてニオイが発生するのを予防しましょう。それによって夕方に強くなるミドル脂臭を抑える効果が期待できます。

※1 マンダム、ミドル男性に発生するニオイ成分を特定