オーストラリアの朝食は朝7時頃から始まることが普通だ。
早起きした日はカフェに行き、ローカルブレンドのフラットホワイトコーヒーを近所のオージー(オーストラリア人)たちと一緒に飲む。ケアンズ(オーストラリア北東岸の港湾都市の)だったら、マリーナに面しているカフェで地元産のアボカドを乗せたトーストを食べ、その日のスキューバダイビングの絶景を想像する。眺めの良いカフェで、気のいいオージーたちと朝食をとるのは、最高の1日の始め方だ。
ゆっくり起きた朝はどうするのか? まず、やはりローカルブレンドのフラットホワイトコーヒーから始める。9時でも10時でも構わない。スキューバダイビングは今日はやめて別の日にしよう。1日のんびりすることにする。眺めの良いカフェで、日記帳に旅のアイデアを書いてみよう。トーストに塗る「ベジマイト」(野菜を発酵させた食品)の味について、「これが本当にオーストリアの味なのか?」とか「とても万人ウケはしない」などと書き連ねてみるのもいいだろう。
オーストラリアン・キュイジーヌは、このように何でもない毎日の生活につながっている。
オージーは自分の家でも料理をするし、庭でバーベキューをすることもある。もちろん、時には高級レストランに出かけることもある。しかしどんな食事であれ、恵まれたオーストラリアの自然環境や、社会の気さくな雰囲気が、食事をさらにおいしく、かけがえのないものにする大きな要素になっているのだ。
そんな、立体的で、奥行きのあるオーストラリアン・キュイジーヌを皆さんもぜひ味わってほしい。