ヤフーのビッグデータから分かること 

 私たちの持つデータは、私たち以外の企業の皆さまにも活用いただけると考えています。
 
 私たちのデータから分かることは、大きく3つあります。それは「お客さま」、「自社」、そして「他社」です。

 まず「お客さま」について。例えばPayPayの例では、「PayPay」と一緒に検索をされる飲食チェーン名を分析することにより、開拓すべき加盟店を探ることができ、未導入企業に対する営業活動で、「御社は消費者の期待値が高い」と訴求することができました。

「自社」を知るのはヤフオク!の例があります。「ヤフオク」と一緒に検索される言葉として「送料」「追跡」などが多いことが分かりました。これにより、コールセンターなどでは拾えない課題を探ることができました。

「他社」について、例えば「PayPayフリマ」の場合、先行しているサービスについて、消費者が何を求めているかを知ることにより、自分たちのサービスに生かすことができました。

ヤフーのデータソリューション事業開始

 私たちは自分たちが持つデータを事業の中で、さまざまな方法で活用してきました。そこで、企業や自治体の皆さんにも、私たちのデータをぜひご活用いただきたいと考え、昨年の10月31日、ヤフーのデータソリューション事業を開始しました。

 ヤフーのデータの強みは、大きく3つあります。「客観性」、「種類の多さ」、そして「リアルタイム」です。

 まず「客観性」について。従来、消費者の声を取るには、インタビューやサーベイなどの方法がありましたが、いずれも調査としてのバイアスが掛かりがちでした。また、調査の規模も数万人が限度でした。一方でヤフーは調査のバイアスが入らない、消費者が本当に知りたいこと、本当に欲していることについてのデータがしっかりと取れます。しかもサンプル数は数千万人規模です。

「種類の多さ」では、100以上のサービスを提供しているので、趣味、購買など、多面的な消費者の理解が可能です。

「リアルタイム」について。従来の調査手法は設計から実施、分析まで数カ月掛かることも珍しくありませんでしたが、ヤフーのデータなら、クリック1つ、数秒で確認できます。