Slackは2つの視点から、皆さんが全社一丸になるのをサポートします。1つ目はコミュニケーションです。今、皆さんの企業では、メインのコミュニケーションツールがメールだというところが多いと思います。メールのデメリットは基本的にクローズドなコミュニケーションであることです。自分のメールボックスは見ることができますが、他人のメールボックスの中身を見ることはできません。このため、引き継ぎなどで過去のやりとりを調べる場合、誰かからメールを転送してもらう必要があります。さらに煩わしいのが、一つの受信トレイという箱に優先順の低いものから、高いものまでが全部集まっていることです。その中から、今これを見ないといけない、返信しないといけないというのを探すだけでも時間が取られます。

 それに対して、Slackは「チャンネル」という概念でメールボックスを置き換えています。目的別、トピック別に作られたチャンネルに関係者全員を入れて、その中でコミュニケーションをするという形になっています。

 チャンネルはいわば、24時間365日空いている会議室です。そこで行われたディスカッションは、会議が終わった後もずっと議事録として残っています。このため、非常に透明性の高いコミュニケーションができるわけです。

 ちなみに、当社の日本の営業チームは皆で提案資料を共有するチャンネルを作っています。共有だけでなく、それを見た人が資料をアップデートして、提案の質を高めています。先ほど「カルチャー」の壁として、自分で情報を抱え込む人が出てくるといった話をしましたが、当社にはそのようなカルチャーはありません。情報を皆で共有しアップデートするので、営業チーム全体の組織力も上がります。当社には、営業だけではなく、マーケティングや広報、サポートなどの人が入っているチャンネルもあり、それぞれの知見から情報を共有しています。